【プレゼン悩み相談】聴き手が集中して聴いてくれるプレゼンのコツ

プレゼンテーションで聴き手が“塩”反応だと話し手は不安になりますよね。

聴き手が多人数のプレゼンテーション。あいさつ、自己紹介をし始め、ふと聴き手に目をやると、スマホをしている人、時計をチラチラ見ている人、ノートパソコンのキーをたたいている人、隣の人とおしゃべりをしている人・・・。また、オンラインの場合、聴き手は顔出しも声出しも無しで聴いてくれているのか不安になる・・・。

プレゼンテーションの聴き手が塩反応だと、「話しにくい」「伝わっているのか不安」「話し続けるのが辛い」との声がたくさん寄せられてきます。

そこで、「プレゼン悩み相談」の第2回は、聴き手に集中して聴いてもらうコツをプレゼン講師歴30年のスペシャリストが伝授します。

聴き手が手元のパソコンばかりを見ています

対面会議でもTeams併用で実施しています。対面の聴講者は前方の発表者を見ずに手元のパソコン画面ばかりを見ていることが多いです。プレゼン実施者は視線・発表の抑揚・感情のコントロールが難しいと感じます。このような場合の対処方法はありますか?

プレゼン実施者はキーパーソン(キーマン)を明確にして意識的に視線を送りましょう。
プレゼン内容に合意してもらい実際に行動を起こしてほしい人がキーパーソンです。
あなたは、強調したいところや重要なところでキーパーソンへ強い目線を意識的に送ります。
そうすると、キーパーソンはパソコンを見ているどころでなくなります。
もし、キーパーソンがオンライン出席、あるいは双方オンライン出席ならば、終始カメラ目線です。

オンライン出席で相手の顔出しがなければ、モニター画面の先にキーパーソンがいると思ってカメラ目線でプレゼンをします。
自分のパソコンのカメラ横に写真を貼るのもおすすめです。
目線の送り先が定まることで”伝えたい”思いが抑揚や強弱になって表現できるようになります。

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聴き手が集中して聴いてくれません

聴き手が集中して聴いてくれません。私の話がつまらないのでしょうか? ちなみに、プレゼンでは毎回、プロジェクタに資料を投影して、それを見ながら説明しています。

聴き手が集中して聴いてくれないのは、話し手の工夫が足りないからです。次の3つの工夫を実践してみてください。


工夫その1:聴き手の正面に立ちましょう

あなたがプレゼンを始める時、パソコンが置いてある台(机)の前に立っていませんか?
そして、聴き手の正面にはプロジェクタから投影されたスライドが映っていませんか?

話し手が主役のプレゼンならば、聴き手の正面に立って話し始めてください。
せめて、あいさつと自己紹介はスライドに頼らず自分で伝えるようにしましょう。


工夫その2:聴き手の目線を話し手がコントロールしましょう

聴き手はパソコンを見ているのでしょうか? 配られた資料を見ているのでしょうか?

人は“間”に惹きつけられます。
集中して聴いてほしいところでは3秒間をおいてから話し始めましょう。
「○○をご覧ください」と声をかけ3秒間をおいてから説明するのも効果的で、聴き手の集中を集めることができます。


工夫その3:聴き手の反応を見ましょう

あなたがプレゼンをしているときの目線は自身のパソコン画面あるいは投影スクリーンではありませんか?

プレゼンであなたが最も多く目線を注ぐのは聴き手です。
“伝わる”を意識したプレゼンでは、あなたが発する言葉、見せる資料に聴き手がどんな反応をするのか見逃してはいけません。
聴き手はあなたのプレゼンに必ず反応をしています。聴き手の反応を把握して、“伝わる”プレゼンを進行しましょう。


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聴き手が塩反応で話し続けるのが辛いです

採用の会社説明会をしていますが、終始、学生はシラッとしています。「どう思いますか?」と投げかけてもシーンとします。私の心が折れてしまいそうです。

聴き手の塩反応に遭うとプレゼンし続ける気力を失ってしまいますね。
塩反応の要因を知り対策を実践してみてください。


塩反応の要因1:知っていることを長々と話される

会社説明会のプレゼン冒頭で、業種、沿革、資本金、従業員数、事業所、ミッション、ビジョン、・・・と説明し続けていませんか?

学生は就職活動で事前に企業研究をして会社説明会に出席をしています。
なのに、事前に調べた内容とプレゼンが同じ内容では塩反応は仕方ないと言わざるを得ませんね。
“伝わる”プレゼンは、聴き手の聞きたいことを伝える、が基本です。
聴き手が知らないこと、聴きたいことを伝える会社説明会にする工夫をしましょう。


塩反応の要因2:投げかける質問が漠然としていてどう反応したらいいかわからない

「どう思いますか?」は最も答えが考えにくい投げかけです。
ですが、話し手は多用する傾向にあります。
オープンクエスチョンはよいのですが「どう?」はあまりにも考える範囲が広すぎます。

考える観点を具体的にして投げかけをしましょう。
「海外勤務をどう思いますか?」ではなく、「海外勤務をしてみたいと思いますか?」とか。

まとめ

オンラインでのプレゼンや会議が当たり前の時代になりました。時間や費用や場所など便利な反面、顔出ししないケースも多く、話し手にとっては誰に向かって話をしたらいいのか悩みの種でもあります。

今回お伝えした対処法や工夫を実践して聴き手を終始惹きつけてプレゼンを成功させましょう。“伝わる”基本と技術を身につければプレゼン上手になれます。

対処法やアドバイスを伝授してくれたのは、当協会の代表で人気プレゼン講師の脇谷聖美です。皆さんの困り事やお悩みを相談してみませんか?

監修

脇谷 聖美(わきたに きよみ)

プレゼンテーション講師/人財育成コンサルタント
一般社団法人プレゼンテーション検定協会 代表理事
アクセス・ビジネス・コンサルティング株式会社 代表取締役
非常勤講師(弘前大学大学院、鹿屋体育大学)

 “「伝える力」向上”へ、社会人・学生・児童・シニアと幅広い世代に指導しています。伝えること・コミュニケーションなどの悩みや課題解決の相談にも寄り添う親身な支援・指導をモットーとしています。受講者から「楽しかった!」「ためになった」「もっと話が聴きたい」と声があがる講義はリピートしたくなると評判です。プレ検の試験官としても活躍中。受検対策や補講を担当し、合格へと導いています。