プレゼンでやりがちな失敗と対策を見ていこう-スライド操作編
「スライドを投影してのプレゼンをしたが、普段あんまりパソコンを使わないから上手くいかなかった」
「聞いている人がスライドばかり見てしまって、思うようにプレゼンができない」
こんな経験をしたことはありませんか?
パソコンを操作してスライドを投影しながら、プレゼンテーションをすることは難しく、慣れていない人は失敗する可能性が高くなってしまいます。
そこで、この記事ではパソコンを使ってスライドを投影するときのよくある失敗や対策、効果的なスライドの使い方を紹介していきます。
パソコン操作やスライド活用に自信がない人は、最後まで読んでプレゼン力を高めていきましょう。
プレゼン開始前のアクシデント
プレゼンテーションには、さまざまなところにアクシデントが潜んでいます。
自分がプレゼンを始めるときの姿を想像してみてください。
「どうぞ」と言われて、聞き手の前に立ち、プレゼンの準備を始めます。
まず、スライドを投影するためにパソコンを起動して、ログインをしていくのではないでしょうか。
しかし緊張のため、IDやパスワードを間違い、パソコンにログインできなかったりすると会場に不穏な空気が流れはじめます。
不穏な空気のなか、やっとの思いでログインすると、そのままデスクトップが表示されてしまい、「クレーム一覧表」や「事故処理報告」などの名前がついた見せたくないファイルがスクリーンに映し出されてしまう……。
このように開始の段階で慌ててしまい、失敗するのはよく見られる光景です。
対策として一番にすべきことは、事前のシミュレーションです。
プレゼンを行う準備の段階で、司会の人に呼ばれてから質疑応答が終わるまで、どのような段取りでプレゼンをするのか、一度想像してみましょう。想像することで、具体的にどんな準備が必要なのか見えてくるはずです。
また、実際にスライドを動かし、声に出して練習をすることも重要です。実際に通して練習を行うことでしかできない発見もあります。
プレゼンは始めが特に重要です。事前にしっかりシミュレーションをして、プレゼンテーションの始まりでつまずかないようにしましょう。
プレゼン中、スライド操作時の失敗
ビジュアル・スライドをスクリーンに映して話をすると、聴き手の理解を助けて、非常に効果的なプレゼンができます。スライドを上手に活用できれば、それだけでプレゼン力はグッと上がるでしょう。
しかし、プレゼンに慣れていない人は話すことに夢中になってしまい、スライド操作を上手くできないことがあります。自分で操作できないからと、他の人にスライドの操作をお願いする人が多く見られますが、注意が必要です。
他の人にスライド投影をお願いするときは、準備をしっかりしないと自分の見せたいタイミングでスライドを出すことができません。また、予期せぬタイミングでスライドを出されたりすることもあります。
だからこそ、多少余裕がなくても、パソコンの操作は自分で行うことをおすすめします。 自分でやることにより、タイミングを計りながらスライドを効果的に見せることができ、失敗しても責任は自分にあるため納得がいくのではないでしょうか。
スライドの上手な活用方法
どうすればスライドを上手く活用できるようになるのでしょう。
ビジュアルを使ったプレゼンテーションでは、スライドを切り替えるタイミングがとても重要です。
スライド切り替えのタイミングが聴き手を惹きつけられるか、退屈させてしまうかを決めるのです。
しかし、それを知らずに自分が話すときのガイドとしてスライドを利用してしまっている人は多くいます。
話し手がガイドとしてスライドを使うプレゼンは、聞き手にとってわかりやすいプレゼンとは言えません。聞き手は、スライドを見ることと話し手の話を聴くことを同時に行わなくてはならず、混乱を招く可能性があるのです。
そのような状況にならないためにも、スライドを映すときは次のステップで投影するようにしましょう。
(1)スライドを予告する
「では、次に…についてビジュアルをお見せします」
(2)スライドを見せる
「これは、…を表したものです」
(3)しばらく読んでもらう時間を設ける
(4)見方を説明する
「このグラフの縦軸は…、横軸は…、単位は…」
(5)内容を説明する
「このように、…です」
(6)スライドを消す
このステップで、スライドを映し出してプレゼンをしていけば、聞き手はスライドにも、話し手の話にも集中することができます。
投影の手順を頭に入れても、実際のプレゼンですぐに活かせるものではありません。しっかりと身体に癖がつくように準備をするようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
プレゼンテーションでの失敗を減らすためには、事前準備が大切なことが伝わったのではないでしょうか。
実際の状況を考え、実践することで、必要なものが発見できたり、緊張を和らげたりすることができます。できるだけ、シミュレーションをし、資料を見直し、自信を持ってプレゼンに臨みましょう。